最悪の人生からの逆転劇を狙うこととなる
姉弟の運命を描くクライム・サスペンス。
監督は『検察側の罪人』など
予測できないスリリングな作品を
手がける原田眞人。
人間の深い闇と
傲慢なまでの罪を描いた今作品は、
特殊詐欺を生業としていた
安藤サクラ演じる姉ネリと
山田涼介演じる
自称サイコパスの弟ジョーの
絆の物語でもあります。
姉は弟を想い、弟は姉を想う。
“クズ”と呼ばれる人間にも誰かを想い、
誰かのために何かをしたいと思う気持ちがある。
そんな人間ドラマ的要素も描かれています。
この作品の登場人物は、
ほとんどが“クズ”と呼ばれる人間たちです。
しかし、その中でもネリを慕い、
助けたいと思っている人たちによって
人生の歯車が回っていくところは、
ネリの人生の救いだったように思います。
結末も原田監督らしい感じが
わたしはしました。
残酷な人生の逆転劇が
あるのか?ないのか?
皆さん劇場でご覧ください。