大阪の裏社会に生きる姉弟の物語。
相変わらず台詞が膨大で聞き取りにくいが、この辺りは作者のデフォ。
必要な情報はきっちり入ってくる。
詐欺師の話だから見事なまでにクズしか出てこないのだが、とことん悲惨な人生を送ってきた主人公の安藤サクラが、ギリギリ感情移入キャラ。
親ガチャって確かにあるよなあ。
彼女の非日常な日常を描く映画の前半は、いろんな要素が詰め込まれるものの、物語がどこに向かっているのか分からず。
でも生活描写が作り込まれているので、何とか画が持ってしまう。
中盤に山田涼介演じるかなり危なっかしい弟が登場し、ある事件が起こると急速に物語が動き出す。
最終的にもうちょい「俺たちに明日は無い」的な所に向かうのかと思ったら、意外といい話の方向に。
でも「愛だよ、愛」（実際にこんな台詞は無いけど）って詐欺師に言われてもなあ・・・w
宇崎竜童の電池切れかけの元ヤクザがいい味を出してて、安藤サクラが至高の存在感。
