キャラを観る映画。
危なっかしい安藤サクラが大好物なので、彼女の表情や声、仕草を見るだけでも飽きないし楽しい。やらかす寸前の目とか、帽子かぶる仕草が好き。
ただ、ストーリー面では置いてきぼりをくらった。
登場人物たちが生きる世界の見せ方は魅力的だと思うけど、矢印が観客側ではなく内側に向きすぎな感じ。だからそれぞれの人物の動機が個人的に伝わってこなくて、最後も不完全燃焼。もっと姉弟の負の部分を、じっくり見たかった。そしたら彼の決死の行動にも納得がいく。
あと、曜日の文字のフォントがあんまりマッチしてない気がする。もっとスマートにできたんじゃ。
オープンセットのくだりも、この映画に頑張って入り込もうとしているのに横やりが入った感じがして冷めた。
詐欺グループも警察も、変に盛ってる感じがしなくて描写はリアルだと思った。
