Kaz66

BAD LANDS バッド・ランズのKaz66のレビュー・感想・評価

BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)
3.9
直木賞作家:黒川博行による“持たざる者”の生活(特殊詐欺)を重厚に描いた小説「勁草」。
その主人公を女性(安藤サクラ)にし、原田眞人(ヘルドッグス)が監督・脚本を務め実写化した『大阪弁ノワール・フィルム』。
安藤サクラの血の繋がらない弟役の山田涼介は原田組2度目(燃えよ剣)。
共演陣に吉原光夫、生瀬勝久、尾崎竜童、特別出演:岡田准一、音楽:土屋玲子としっかり“原田組印”になってます。
やっぱどうしても山田くんの線の細さが目立ちますが、それなりのサイコパスっぷりを見せてくれました。安藤サクラはさすがの演技で、生瀬さんも怖いし、なんと言っても宇崎竜童さんのハマりっぷりが良かったです。岡田くんも短い出番ながらも貫禄充分で、“退所”によりこういう役も増えるでしょう。
社会問題も織り込み、日本の暗部を描いた傑作小説(未読ですが…)を見事エンターテイメント作品にした“原田組”、さすがでした。
最近の社会派J-ノワールも面白いよ!
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