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BAD LANDS バッド・ランズのharunomaのレビュー・感想・評価

BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)
2.9
カットを細かく割っても情動と運動を殺さないのはトニー・スコットだが、同様にフィンチャーもまた当時、ショットは粒子として情報に成りうることを示していた。
一方は原田はどうだろう。ラストサムライに出ていたことだけが素晴らしい。
相変わらず膨大な台詞は早く細かく、洗練されたように見せかけ、ショットそれ自体は全体主義でしか成立しない権力志向。これはリズムではなくマヤカシである。

安藤サクラが私服刑事、特殊部隊の、ならいいと思ったら刑事役で江口のりこが出てくる。特殊詐欺グループは台詞のスピードからして頭の回転が良すぎる。
山田涼介目当てで来たがどうだろう、ちゃんと騙し合うべきだし、半グレクズの戦いを単独で描くな、ラスボスは全員で惨殺すべし。
ちくま学芸文庫版、精神現象学を読む金髪オールバックの元締め林田役のサリngROCKはよかった。生瀬さんは月の砂漠だ。
都市はまだ少しだけおもしろい闇をかかえていることはいいがマイケル・マンではない。邦画2本続けてバッハ無伴奏とはどういうことだ、喧嘩売ってんのか。
パンフに原田はベルイマンが好きとある、
納得というか、やはり馬鹿だ。ベルイマンが好きだから、サランバンドとか、馬鹿だ。バッハは美学ではない。
安藤サクラがいいのは、言うまでもない。それだけ。
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