「黄金を抱いて翔べ」を彷彿とさせるようなストーリーで躍動感とスピード感に胸が湧く。
主要な場面が地元で撮影されていたということもあって、興味本位で観賞したというところもある。
特殊詐欺をベースに展開される追いかけっこをテーマとした、悪いやつらを悪いやつらが成敗するといったクライムサスペンスな印象。
原作ではネリは男だったけど映像化された時、安藤サクラがネリで全く違和感がなかった。そして、やはり安藤サクラは安心できる。どんな役もわざとらしくなく至って自然だ。
頼りなく若さ故に歯止めが効かない弟のジョーを宥めつつうまく利用するあたりに姉のズルさが窺えた。ネリに甘えつつも、自分にブレーキをかけることができないジョーの危うさにもヒヤッとさせられる。
勁草とBAD LANDSは二つが揃って始めて成立する。