カタパルトスープレックス

BAD LANDS バッド・ランズのカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)
1.6
原田眞人監督によるノワール作品です。その世界観にハマるかどうかで評価は大きく分かれると思います。

今回は字幕付きで観ました。セリフが邦画特有のボソボソ声で聞き取りにくかったためです。劇場ではなく字幕が出せるNetflixで観たのは正解でした。それにしても、なんで邦画って俳優の滑舌が悪いのか、スタッフの録音技術が悪いのか、こうも聞き取りにくい作品が多いんですかね?演出なのかもしれませんが、ストレスでしかないです。この最初のボソボソで作品の印象がかなり決まってしまったと思います。

ボソボソ会話にするなら、そこは音はなくして、その後の展開で会話を想像させればいい。聞き取れないセリフに意味がないんだから、そんな演出いらないですよ。

その先は全くハマれませんでした。監督の独自の世界観でファンタジーになっています。ネリ(安藤サクラ)とジョー(山田涼介)の姉妹が底辺から抜け出す話なのですが、その底辺の描き方ですよね。舞台は大阪の西成なのですが、英語風のニシナリな感じになっている。ストーリー的にはいろんなプロットをちゃんと回収してよくできているとは思います。でも、構図とカットがダサい。ビシッと決まらない。

こればっかりは好き嫌いだと思います。聞き取りにくいボソボソ声のセリフや監督の世界観が好きならきっとよい作品なんだと思います。でも、ボクは好きじゃなかったです。