クリーム

BAD LANDS バッド・ランズのクリームのレビュー・感想・評価

BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)
3.6
悪党が主人公の物語をピカレスクと言うらしい。これは、ピカレスクムービー。
悪党しか出て来ない。安藤サクラに引っ張られて、山田涼介が結構良かった。そして安定の宇崎竜童。美味しい所持ってった。悲惨な過去から這い上がる、姉と異父弟。大阪·西成区のオッチャン達の暮らしぶりやオレオレ詐欺の手口等、興味深かったが、ご都合主義も否めない。まぁ、普通な作品かな~。

ネリは、大阪の西成を拠点に活動する、オレオレ詐欺の”受け子”のリーダー。 名簿屋の高城に雇われ、頭のキレるネリは右腕的存在。
ターゲットが銀行から大金を下ろし、掛け子と連絡を取る。お金を受け取るタイミングを図るネリ達だが、その女性は警察の監視付きだった。勘の良いネリは、即座に中止するのだった。



ネタバレ↓



ネリには、母の再婚相手の連れ子で弟の矢代穣(ジョー)がいた。 腐れ縁の彼は刑務所あがりで厄介者だが、ネリは彼の為、高城から仕事をもらう。2人は新たなターゲットを選定すべく、営業をかける。また、ネリは高城が所有するアパートふれあい荘の住人達にも仕事をふる。皆、他では使い物にならないオッチャン達。中でも可愛がってくれた曼荼羅の面倒を看ていた。彼は高城の元右腕でヤクザ上がりだが、ネリは曼荼羅が好きだった。
賭場で多額の借金を作ったジョーは、落とし前をつける事に。ターゲットを殺す予定も失敗。ジョーは常々、高城の金を狙っており、この日、仲間と押し入り高城を撃ったが失敗し、ネリが刺し殺した。
高城はネリの父だったが、ネリにはジョーへ借りがあった。過去に母の再婚相手から強姦されていた。その男をジョーが殺した。今回も2人で遺体を埋め、曼荼羅に協力して貰い全ての金をかき集め、ジョーの借金を賭場の林田に返済した。高城は大物だった為、回りが騒ぎ始めた。ネリは、曼荼羅によって逃亡に成功。 曼荼羅は、3等分の報酬の受け取らず、最後は病魔に勝てず息絶えた。
一方、ジョーは、ネリを付け狙う元彼胡屋を拳銃で撃ち殺したが、ジョーは、警察に射殺された。
暗号資産の現金化を目論むネリの元に、林田が現れ商談成立。ネリは、海外逃亡するのだった。

悪党の話なんで、基本どうでも良いのだが、安藤サクラ×山田涼介が気になって観賞。主演映画がことごとく渋い結果の山田だが、今回は良かった。山田の美しい顔がどうしても色々邪魔してしまうのかな?美しいってけして得ではないのね。オレオレ詐欺の手口等を扱った映画はタイムリーだったけど、内容は至って普通。可もなく不可もなくでした。
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