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BAD LANDS バッド・ランズのひでGのレビュー・感想・評価

BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)
3.6
2099本目のレビュー
レビューの後ろに「ひでGアワード・配信他版」を載せましたので、よかったら見てくださいね。

昨年秋に公開されたものがもう配信で流れている。毎週コンスタントに劇場に行けないので、気になっていたものも見れないことが多いので、すぐの配信はとても助かります。

本作は、良いところと否なところが明確な作品だと思いました。
まずは、良いところから。
日本のクライム映画ってなかなか成功作まで至りませんね。いろんな制約があることも影響しているのかもしれませんが、映画がスタートして数分で「こりゃないわ〜」と思っちゃう作品も少なくない。雰囲気というか、テレビで笑顔でCMしてる役者さんとかが、「クライムって言われても、、」

それに対して、これは、冒頭から悪の世界に引き込まれる。舞台が大阪というのもいい!(大阪の人ごめんなさい🙏)詐欺の手法、事務所やもっと貧しいアパート、これはクライムそのものだ!と思った。

安藤さくらはさすがです。あの身体の使い方、左耳が聞こえないというハンディを伝える言い方、世を捨てて、ドン底で稼ぎながらも、そこに知性やインテリな感じが自然に出てくるところなんて、こりゃあ、同年代の女優さんにはできないな。

俳優で言えば、宇崎竜童が凄かった!これもあんなに落ちた今でも頭の回転が速く、ちょっと可愛い感じも良い。
山田涼介も予想以上に良かった。馬鹿丸出しで安藤さくらの助言なんて理解できないのに、なんか憎めない弟。山田涼介は、こーゆー先輩とカチンコでやる作品に出てほしい。(もう王子様キャラは断ろう。事務所もやめよう)

警察側の役者さんがテレビなどで顔が売れていなかったのもグッド!特に見習いの女性は笑いのポイントにもなってベリーグッド!

反面、親分の生瀬勝久は、ドラマに出過ぎでクライム感がない。本気でクライム作る時はテレビで売れてる人は出さない方がいいのでは、、

さあ、良くない点。これはメインになる裏切り。あれじゃ、2人が追われる緊迫感が生まれてこない。仲間に追われるクライム作品はアメリカ映画でもいくつかあったおいしい題材だけど、活かし切っていないな。
もう少し、お話をシンプルにしてもよかったんじゃないかな。


さあ、ここからは、「ひでGアワード・配信版」を書かせてもらいます。

配信版といっても、映画館以外で観た(再見は除く)映画のトップテンです。

[ベスト映画テン]
○空白
○かくも長き不在
○ハケンアニメ
○ドント・ルック・アップ
○カモン・カモン
○ウーマン・トーキング
○エルヴィス
○茜色に焼かれる
○浮き雲
○旅のおわり、世界のはじまり

[ベストドキュメンタリー]
○RBG 最強の85歳
○オードリーヘップバーン
○チェチェンへようこそ ゲイの粛清

[ベストアニメ]
○からかい上手の高木さん

[ベスト短編]
○SKIN

[ワーストスリー]
○母性
○竜とそばかすの姫
○チケットテゥパラダイス

[ベストベストワン]
○ハンナとその姉妹


読んで頂いてありがとうございます!
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