う〜ん、、、消化不良!!!
クライムサスペンスとしては一定の評価が出来る。
いきなり始まるストーリー、ネリとジョーの血の繋がりがない姉弟がドンドン社会の闇で生きていく姿がカッコよく感じてくる。
話としては、淡々と進む。
が、人間関係は分かりやすい。
幼いネリを捨てた父親・高城やら曼荼羅とか、人間臭くて結構好き。
元ヤクザで乞食に落ちたような大阪の汚い社会図の描き方が良かった。
ただ、サスペンスとしては物足りなさが。
予定調和な感じで、あまり外れないし。もっと新しい感じが楽しめたら良かったかな。
あとは、ドラマとして物足りなさも。
ネリとジョー、姉弟の絆は確かに感じたんだけど、ジョーがあそこまでやるに至る理由が感じられなかったかなー。
過去回想があまりに少ないからこそ、そこが仇になった。
一番謎だったのは胡屋。
かつてネリは東京時代に彼の元で働いていたが、実は性奴隷で、、、
そっから逃げるため権力者でもあった高城の元に泣く泣く戻ってきたのはわかる。
でも、胡屋がどんな男かとか、ネリにそこまで拘る理由だとか、全く伝わってこなかったっすわ。
この監督さん『ヘルドッグス』がぶち刺さったから期待したけど、今作は詰め込んで何伝えたいか迷子だった感じでした。
それにしても安藤サクラさんは相変わらず何させても何でもできちゃいますね。大好きな女優さんです。
山田悠介くんも俳優として結構好き。
2人の奇妙な関係は良かったです。