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BAD LANDS バッド・ランズのmofaのネタバレレビュー・内容・結末

BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)
2.6

このレビューはネタバレを含みます

安藤サクラさんは、
安心の出来る女優さんだし、
大阪弁も余裕やろう~と思っていたけど、
正直、その大阪弁も難ありな感じだった。

評価もそこそこだし、
安藤サクラさんって事もあって、
ハードルがあがってたのかな。

 まぁ、全く、ドキドキもせず、
人物像はうすっぺらく、台詞は、
辺な大阪弁で、聴きとりづらい。
 最後の結末まで、ぬるかった。

143分・・・正直、余計なシーンが
多いような気がしたのは、
私だけでしょうか。
特に、早口でイマイチな大阪弁の
会話シーンとか、
なくても一緒じゃないかとさえ
思っちゃって。
 タクシーの運ちゃんが休みとか、 
ダラダラとハンコ探すシーンとか、
いるのか??と思った。
 お陰で中だるみ感がね・・・。

143分もあるのに、なら、もっとキャラクターに深みを持たせて欲しかった。
ネリが、昔コヤと一緒にいた時の雰囲気と、現在が違い過ぎて、
そうなった過程を見せてくれよ!と思うし、
コヤがネリにそこまで執着するのも、よく分からない。
はべらしてる女性とは確実に、
趣味が違うって話だし。
コヤが、ネリに執着する理由は、
もっと深堀するべきだと思う。

ネリと、実の父親の関係も。
父親殺しなんて、余程だと思うんだよね。
見た感じ、高城はそれなりにネリを認めていたようだし、
それなりの関係性を築いていたと思うんだよね。
 殺すほどの恨みは、
口頭で説明されても、あまり、
こう伝わって来ない。
 あの場面で、靴をなめるってのは、
ちょっと弱さも感じたかな~

ネリとジョーもね~・・・
こう、グッとするシーンがなかったように思えます。
 ジョーがネリの為に 
死ぬ事の恐れないとか、
ジョーの犠牲を、
ネリはどう感じ出たか・・・。
 なんとなく、そこ、もう少し感動させてよ・・・って思うんだけどね。

先ほども言ったけど、
昔と今のネリの変化が、
もっと知りたいと思った。
っというか、そもそも、ネリ・・・
安藤さくらが性奴隷だったという事に
違和感があるし。
なんか、ネリがめっちゃキレ者で、
機転がききそうだからさ・・・。
 クレバーなネリと、
これまでの人生の選択、
行き当たりばったりな展開と、
ちょっと乖離してしまってるんだよね。
 もうちょっと、
うまく立ち回れそうじゃないですか。

ジョーもね・・・
サイコパスの設定の割には、
普通にビビりな感じだし。
ビビりなワリには、コヤの所に突撃するし。
しかも、いとも簡単に、 
やってのけてるし(笑)
しかも、その時だけ、
妙にサイコパスみたいな演技なんだけど。
 それが、ちょっと、滑稽だった。
「ど・・・どないしたん。あんた、急に!」って思ったわ。

ジョーが自分の死をかけてまで、
ネリの事が好きっていうのも、
あんまり伝わらなかったし。
ネリも、ジョーに対する気持ちの程度もよく分からなかった。

・・・緊張感とかスリルとか、
ドンドン盛れそうなのに、何故か、
見事に緊張感がないのは。
 全体的に古いからなのかなぁ。
 今時、あんな博打とかあるのか?
って思うし、
印鑑印鑑って探すのも。
 あれほどの大金も、
銀行から下ろすってのも、
何だか低レベルなお話で・・・。
 最終的に、お金清算しますよって!!って、めっちゃ、
都合のいい展開やしね。
 銃を撃っても、
警察も誰もやってこないし。

そして、もう曼荼羅の存在自体が、
緊張感をなくしちゃってるんだよね。
都合のいいように、まともになったりね。

アクションも、特段、見栄えしなかった。
どこが、1番の盛り上がりか分からん。


良かったところは。

岡田准一
天童よしみ
・・・・この2人は無駄に存在感がありすぎた(笑)

生瀬勝久さん・・・優しそうな男から、ドスのきいた一声は、
流石だと思った。
 この人が本当にどういった人間なのかは、知りたいと思った。

一生懸命、オサレにカッコ良く仕上げようとしている感じだけ、伝わった。
 でも、全体的にそれだけで
終わってる感じかな。
脚本も演出もさることながら、
今回に限っては、役者陣も本来の力を発揮できていなかったように思う。
安藤さくらさんは好きだけど、
今回は、演じてる感がしたかな。
 山田涼介は、この作品にはそぐわない程、美し過ぎた。
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