NAO141

ドラゴンボールZ たったひとりの最終決戦 フリーザに挑んだZ戦士孫悟空の父のNAO141のレビュー・感想・評価

4.3
当時オンタイムで観て衝撃を受けた作品。本作は『ドラゴンボール』のアニメオリジナル作品として製作されたものであるが、今でもファンの間で根強い人気があり、強烈な印象を叩き込んだ名作。

『ドラゴンボール』の主人公である孫悟空(カカロット)が活躍する以前を描いた作品であり、つまり〈エピソード0〉とも言える。主人公のルーツを描いた内容となっており、シリーズ初のスピンオフ作品でもある。原作者の鳥山明は本作をとても気に入り、自身の作品(原作)の1ページに本作の主人公バーダック(孫悟空の父親)を逆輸入の形で登場させている。それ程までに本作は名作なのだ!

わずか48分の作品であるが、個人的には全劇場版『ドラゴンボール』作品よりも本作の方が圧倒的に好きだ!たった1人で悪の帝王フリーザに挑むバーダックの格好良さに当時胸が熱くなったものだが、そのバーダックが放った渾身の一撃以上の破壊力と巨大さを持つエネルギー玉で惑星ベジータ諸共バーダックを消滅させるフリーザ。そのあまりに巨大なエネルギー玉に子ども心に恐怖と絶望を感じたものである笑。

フリーザの致命的なミス、それは惑星ベジータと共にサイヤ人を絶滅させたはずが、たった1人カカロット(孫悟空)を逃してしまった点。そして後に成人したカカロット(孫悟空)と因縁の激闘を繰り広げる事になる。非常に良く出来た作品であり、本作を観てから『ドラゴンボール』ナメック星編を観ると興奮レベルがまったく違う。当時子ども達には48分程の作品がちょうど良く、それでいて子どもの心に何か強烈なモノを与えてくれた本作。これはぜったいに名作だと思う。

作中に用いられているBGMの〈ソリッドステート・スカウター〉もファンの間では人気のある名曲であり、このBGMは本作でのみ使用されている。個人的に本作はすべてにおいてパーフェクトである!笑。多感な幼少期に本作に出会えて本当に良かったなぁ。

当時、フリーザが乗っている小型ポッドとスカウターがほしくて仕方なかった(…いや、今でもほしいかも笑)。
NAO141

NAO141