終わってほしくなかった。
中学校3年生の時に坂本龍一さんの曲を初めて聴き、そこからのめり込む様にハマって定期的に聞く様になった。中学校を卒業した春のピアノの発表会では「Aqua」を演奏し、その「Aqua」が流れた時には無性に涙が流れた。そして「戦場のメリークリスマス」を演奏する時、何も思いとどまらずにさりげなく演奏し始めるところも坂本さんらしかった。
演奏中に聞こえるペダルの音、坂本さんの息遣い、そして演奏中時折見せる苦しい表情。全てが切なく、そして完璧だった。
109シネマズプレミアム新宿限定ということで、filmarksに反映された日に調べたら翌日が上映終了日ということで、焦って予約をした。4500円という料金は高いなと思ったが、払って大正解だった。生きているうちに一度でも生でお会いしたかった坂本龍一大先生に会えたような気がした。
監督も坂本さんの実の息子である空音央さんということで、なんだか感慨深かった。
これで教授ともいよいよお別れだと思うと悲しい。しかしあなたの遺した音楽はこれからも人々に訴えかけてくれるはずだ。
長い間ご苦労様でした、
どうか安らかにおやすみください。
来世でお会いできることを願っています。
追記:
点数は『Opus』の方につけることにしました。