シェアハウス「みちくさ」は、人里離れた大自然の中にある。 開放感に包まれて暮らしているのは、様々な悩みから人生に絶望した経験を持つ若者たちだ。こんな場所に見慣れない女と男がいる。若者たちは息を潜めて様子を伺うと他人のように見えた二人が同時に呟いた「死にたい」と。セクシュアリティは誹謗中傷の的になり、性自認にそって生活することも困難を極める。周囲に打ち明けることができない二人もまた人生に絶望を感じて、ここへ来たのだ。彼らは何を求めてこの場所へ訪れたのか。 「みちくさ」の若者たちは、好奇心から「死にたい二人」へ近づいてゆく・・・。 他人の目を気にするあまり、いつの間にか自分らしさを失ってしまった彼らは絶望感や息苦しさから逃れることができるのだろうか? そして「安住の地」にたどり着くことはできるのだろうか。