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クリアチューラのプレコップのレビュー・感想・評価

クリアチューラ(2023年製作の映画)
3.4
男性には入る余地のない、「女性と身体の関係性」を主題にしているため、かなり難解だった。

ミラは祖母の家に引っ越したところで、発疹が出たことから彼女の幼少期〜思春期の性体験を追想する。発疹のような症状は幼少期から起こっていたようで、性的欲求不満を持ったところで発生するということで共通している、というところまでしか正直よくわからない。

登場人物や舞台は絞られているから、難解なテーマの中でもストーリーは追いかけやすかったが、面白味は見出せなかった。ストーリーの都合上仕方ないし、自分自身理解力がないのはもちろんあるけど本編の半分以上を「回想」が占めるという構成が集中力を欠いてしまい、途中で飽きてしまった。どストライクな人には突き刺さるだろうし、年間リストにもちょいちょい載ってるみたいだけど、ノットフォーミーな感じの映画でした…

全体的な映像モチーフとなる海のシーンの撮影は見応えがあった。泳ぐ、もがく、横たわる、浸かるなどの動作を水面で撮り続けるのは画的に面白く、工夫されていると感じた。
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