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ジャングル・ブックのharuのレビュー・感想・評価

ジャングル・ブック(1967年製作の映画)
4.0
ウォルト・ディズニーの遺作。
恐らく小さい頃に見たと思われますが、全く記憶なし。ということで、今更視聴。

実写版とは違って、完全に子供向けでストーリーも単調。しかしそこが私には良かった!ジャングルに残りたいモーグリと、彼の意見を無視してかなり強引に人間の村へ連れていこうとするバギーラ。赤ん坊の頃にジャングルに捨てられたモーグリは、オオカミに育てられ、ヒョウのバギーラに見守られながら、ジャングルでスクスク育つ。彼は他の人間を見たことすらなく、ここしか知らない。だからこそ「ジャングルに残りたい」と言うのですが、人間嫌いのシア・カーンが戻ってきたことで、モーグリが殺されてしまうことを恐れたバギーラが、彼を守るために人間の世界へ連れていきます。バギーラこそモーグリの親というか、口うるさいけど彼の身に危険が迫れば秒で駆けつけるなど、愛情はたっぷりです。旅の途中で出会うバルーもモーグリの親のような存在になり、彼にジャングルでの生き方を教えます。終盤に登場するハゲタカたちもまさかの良いやつらで(絶対悪いやつらだと思ってた)、落ち込んでいるモーグリを友達として優しく励まします。
あれだけ「ジャングルに残りたい」と言っていたモーグリのラストの行動が呆気なさすぎて「!?」となりますが、そこも子供らしくて良い。人種差別とかいろいろ言われてますが、そんな深読みせずとも、普通にモーグリと動物たちの歌やダンスを楽しめば良いと思います。
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