Omizu

フィーリング・ザット・ザ・タイム・フォー・ドゥーイング・サムシング・ハズ・パストのOmizuのレビュー・感想・評価

3.7
【第76回カンヌ映画祭 監督週間出品】
ジョアンナ・アーナウ監督自身が主演も務めた長編デビュー作。『タンジェリン』ショーン・ベイカーがプロデューサーに名を連ねている。

確かに言われてみればショーン・ベイカーの感じはあるかも。オフビートにアウトサイダーを描く感じというか。

僕はこれ、なかなか見所のある作品だと思った。長編デビュー作ということで面白さには繋がっていない部分も多くあるが、監督自身が演じた主人公の絶妙に冴えない存在感がよかった。

「こういう形の愛もほしい」と言いつつも、SMプレイの方に走ってしまう。身体の欲求と自意識の間を彷徨うような小品で好感が持てる。

直前に観たのがダメな作品だったので、相対的によく見えているのかもしれないが、荒削りながら見所のある作品で良かった。
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