シドニー・ポラック監督×ロバート・レッドフォードの異色の西部劇。
西部開拓期にあたる1850年代。軍隊帰りの男ジェレマイア・ジョンソンが、文明に背を向け、ロッキー山脈の大自然の中で生きる事を選ぶ。
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孤高のさすらい人による自己探求の旅を描いた不思議な西部劇。サバイバルアドベンチャー映画であり、言葉が通じない疑似家族ロードムービーであり、静かなる復讐劇でもあった。
強烈な個性を持ったベテラン山男ベアクロウ、白人開拓者家族、ネイティブ・アメリカン(クロウ族)、野生動物たち。様々な出会いと別れを経て、ジェレマイア・ジョンソンが、美しくも厳しい大自然を必死に生き抜いていく。"これぞ、男の人生"ということなのだろうか。喜怒哀楽の全てが詰まった、奥深く、味わい深い作品だった。
"クリスチャン・インディアン"などキリスト教を匂わす描写がいくつもあった。自分には理解できなかったが、聖書の一節をモチーフにしているのかもしれない。
無精髭を蓄えた、過去1ワイルドなレッドフォードを堪能。
漫画チックなグリズリー捕獲大作戦など、コミカルなシーンも多々あった。
テーマ曲〈ジェレマイア・ジョンソンのバラード〉は名曲。
『イントゥ・ザ・ワイルド』『はじまりの旅』といった、"自然へ帰れ映画"の元祖?
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