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アース・ママのparaのレビュー・感想・評価

アース・ママ(2023年製作の映画)
4.0
遠景のゴールデンゲートブリッジのライトも美しさより虚しさしかないしんどい余韻。

臨月のシングルマザーが主人公。
行政(司法)により養育資格がないとされて2人の子供は養護施設に保護されており週に一回1時間しか会えない。

養育資格を得るためのプログラムに参加する人々の声が負のスパイラルの中から抜け出せないでいる姿もやるせなさしかない。

ジアはベッドの上で時計の針を戻したいと思っただろう。
自業自得と言ってしまえばそれまでだけれども、たった一度の過ちでも取り戻すことが出来ない事態の大きさゆえにとても切ない。

本作が初長編映画の監督は元オリンピック選手という。
キャストは主演を始め音楽畑の方も含まれる異色なA24。
16mmフィルムのザラつきがとても良い。
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