シングルマザーや児童保護の現実を生々しく描いた映画。A24が配給のみならず、製作もしている。U-NEXTで観られます。
自分は子どもはいるけど男親なので、臍の緒だったり「大地」だったり、親と子の肉体的な繋がりを示唆するようなモチーフはあまりピンと来なかった。(子どもが生まれて「生命」を意識したことはあるけど)
だけど主人公ジアの心情はよくわかる。血縁的には自分が子どもたちの「親」だけど、自分じゃない誰かが親になった方が幸せなのかもしれない、と思い悩むことは、多くの親が経験していると思う。
だから親は子に、自分が受けた以上の教育や環境を与えてあげたいと思い努力をする。結果を重視する現行制度では零れ落ちてしまいがちなそんなプロセスが、いつかは必ず報われると信じたいよね。
厳しい現実を淡々と描いているようだけど、希望を映し出そうとする姿勢も感じられる映画で好感が持てる。同テーマだと、『ドライビング・バニー』もオススメ。