PeggyMYG

絞殺魔のPeggyMYGのネタバレレビュー・内容・結末

絞殺魔(1968年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

とにかく画面構成が斬新。
単なる分割ではなくスタイリッシュな上に、不安と緊張を煽る効果が見事。
犯行現場を普通に見せられるよりずっと怖い。

超能力者の力を借りた捜査や、記憶を取り戻す為の催眠術など、もっと決定的な物的証拠とかはなかったの⁉︎とも思うけど、そこは事実に基づいているのかな。

指揮を取るエリート検事ヘンリー・フォンダと、叩き上げ刑事ジョージ・ケネディというタイプも地位も違う2人の間に信頼が生まれるところも良かった。

二重人格の快楽殺人犯が、自我の奥にある自らの犯罪の記憶を呼び戻された時、一体どうなってしまうのか。

前半とは打って変わってラスト長回しの静かな空間の演出は、こちらまで「自分」という存在のあやふやさを感じて不安になるほど。


「M★A★S★H」で有名になる前の“新人“サリー・ケラーマンも出演しています。
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