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絞殺魔のkinakoのレビュー・感想・評価

絞殺魔(1968年製作の映画)
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62年に起こったボストン絞殺魔事件を基に制作したサスペンス。画面をいくつにも分割する事により緊張感や恐怖をだしている。誰が犯人かわからない前半から犯人の糸口を掴み、犯人の自白を引き出す後半と展開は一気に加速。政治的な色合いも感じ、霊能力や同性愛差別や多重人格も扱っている。終盤の閉ざされた記憶を思いだそうとする一連のトニー・カーティスの演技は鬼気迫る。誰もが心の闇に向き合うのは辛く、逃げ出したくなるもの。実際の事件の真相はデサルヴォ冤罪説もあり未だ不明らしいが、前衛的なサスペンス映画で見応えあり。
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