たつ

絞殺魔のたつのレビュー・感想・評価

絞殺魔(1968年製作の映画)
4.5
超面白い。「内と外」「加害と被害」「虚構と現実」をマルチスクリーンで見せ、その対比のギャップがめちゃくちゃ面白い。家に近づく犯人の靴とその家で呑気に家事を行う女性。

そういうサスペンスの見せ方で楽しませつつ、「正常と異常の境界の曖昧さ」に切り込み心理的テーマもしっかり

犯人がアリバイを示すために、過去の行動の記憶を辿っていく様子は、異常と正常は完全に隔絶できるものでなく、時として正常に時として異常になる人間を1人の人物に映し出していて凄くいい。

こういった対比の崩壊、対比構造が結局のところ同様のものであるというテーマは好きなテイスト
たつ

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