清掃会社で薄給で20年働く女性イネスが意を決して昇給をアピールするも撃沈され、その流れで思わぬ事態になっていくクライムコメディ。
女性差別蔑視丸出し、今の時代これはどうなの…と思う話だが、日本にこういう会社まだまだありそう。こういう上司もいそう。
絶望的なのは周囲に異を唱える者が皆無、本人も半ば諦めているところ。
これが虐げられた女性の反撃や復讐だったらもっと痛快だったかもしれないが、きっかけが単なるハプニングってのがね…。
メロディだってインターンと言ってもずっとシュレッダーかけてるだけ。この扱いも酷いもんだ。
主人公イネスとインターンのメロディのコンビの軽妙な掛け合いはいいんだけど。
立場の悪い女性たちを笑いのネタにしてる映画みたいに見えてコメディなのに面白くはなかったな。
結果として憎き者に制裁となっても、偶然の産物ではストレスがストレスのままで発散されず終わっていく感じ。
これ女性監督脚本なんだけど、女性の不遇や格差にもの申すにしても、コメディでスッキリ痛快に描くにしても、どっちにせよあまり伝わらずだったな。