メッチ

イビルアイのメッチのレビュー・感想・評価

イビルアイ(2022年製作の映画)
1.3
正しく物事を見ようとしない"邪視"が、主人公のお婆さんを狂わせていったのかもしれません。

この作品はなんというか、観終わって時間が経ってから考えが纏まっていくような、少し難し目のスリラー。怖いけど考えさせるスリラーものを観たい方にはお勧め出来る作品。
作品の作り方も王道というよりは、ズレたやり方だったかと。
具体的にいうと、かなりジャンプスクエアの乱用ですね。尚且つ、おばあさんからのハラスメント描写の多用。そのため、かなりのストレスを体験することになりました。これは恐らく、鑑賞者も主人公と同じ気持ちになるようにストレスの疑似体験をさせたかったのでしょう。だから、あのジャンプスクエアの乱用は意図的だったと思います。
別作品の『TAR ター』の手法に近いような気がしました。あの作品も過度なストレスを疑似体験させるかのような描写が幾つもあったので、それに近いものをこの作品にもあったと思います。

また、お話を通してこの作品は何を言いたかったのでしょうか?そもそも、この作品に出てくるお婆さんが自分の孫娘にも関わらず価値観の押し付けが凄かったんですよね。目の敵にしていたと言った方がいいぐらい。

あくまで私の深読みのいけんですが、若さに嫉妬しているからだと思います。
また、若さがある方が贔屓されて、そうでなければそれなりに扱われる。そんな環境下で育ったため、お婆さんの性格はそう形成されていったのではないのてしょうか?
深読みをすればするほど、疑問が残る感じの作品でした。
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