「実験的演出」なんて言われてるけど、前半の画面のリズム感はすでに巨匠の安定感でしょう。
三人目の婆さんの部屋への階段を昇るときの画面分割には震えた。こんなの見たことない!!ってレベル。
後半のフラッ…
画面がコミックのように分けられて、官能的な死体の一部、犯人猟奇的なの瞳、発見者の絶望顔が映し出される。情報量が多くて脳が分裂しそうだが、これこそ犯人の頭の中を見事に再現させているのではないか?
ほ…
『中央評論』No.298に寄せられた遠山純生先生の論考がやっぱり素晴らしくて再見。フライシャーはマルチ映像について、たんなるギミックとして用いるのは大きな過ちだと述べているが、それを証明するように、…
>>続きを読む不揃いなスプリットスクリーンの連続がめちゃくちゃカッコいい映画。
この技法、意外と1910年代エドウィン・S・ポーターの時代から使われているらしいが、ここではその頂点と言ってしまいたいほどの効果と密…
実際起こったボストン絞殺魔事件
をもとにしている。
音響がなく淡々と描いていて、生々しい怖さがあった。
終盤には人間の精神不安定さと怖さが不気味な映像とトニーカーティスの演技から現れていた。
劇…
実在したボストン絞殺魔に基づいた作品。これは犯人が誰だって言うより、犯人を自供させるに至る尋問がメインの話でしょうか。オープニングもラストもなんだか不気味。とくにラスト。犯人の息づかいがエンディング…
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