タランティーノについて、このドキュメンタリーで語られていること。
たとえば差別意識が無いだったり、映画がすさまじく好きだったり、俳優の長所を知っていて、それを最大限引き出そうとしているだったり。
そうした真摯な姿勢の全て。
それはこのドキュメンタリーをわざわざ観なくとも、タランティーノ作品を観れば分かる。九本全部と言わず、数本で分かる。
ドキュメンタリーはただの答え合わせにすぎない。
「真摯さはごまかせない」
と言ったのはピーター・ドラッカーだが、
タランティーノも、映画からその真摯さが伝わってくるからほんとうに凄い。
その真摯すぎる姿勢が、ときにユマ・サーマンの事故のような衝突や悲しみを招いてしまうとしても、やはり価値があることに変わりはない。