ゲームは2の途中までしかできてない(2が怖すぎて無理だったから)という、FNaFシリーズファンとは呼べないが1が大好きな立場からすると、FNaFについての知識が中途半端すぎて「ファンに捧げた」というこの映画が100%楽しめなかった。
下地となっているのは1だが、1の醍醐味である「監視カメラでアニマトロニクスたちの動向を確認して身を守る」は一切ない。なのでそれを期待して観ると肩透かしに合う。
フレディたちが動くこと、ピザ屋の内装がゲームのまま、監視カメラに映し出されている内装もそのまんまなので、1が大好きな自分はそこだけとても楽しめた。「シリーズの色んなものを引っ張ってきていない」とパンフレットのインタビューで語っていたけどそんなことはなく(そもそも黒幕が1では出ない)シリーズ全体をプレイしてる、ネット上の考察を読んでいる、ファンダムを知っている人は100%楽しめる作りになっていたと思う。
全く知らない人が楽しめる内容かというとそうではないので(ストーリー展開が結構唐突だし、ホラーやスプラッタ要素もほとんどないのでその分フレディたちが浮いちゃってる)制作陣が言う通りFNaFファンのためだけの映画だった。ブラムハウス史上最高の興行収入を叩き出したとのことなので、続編あるだろうけど、続編作られたとしてファンじゃない人も分かるストーリーテリングはしないと思うし、ファンは観ろ！あとは観るな！という作品だった。
