原作のサバイバルホラーゲーム要素をもっと引き出せたら面白かった…。色々と惜しい作品。
生計のために廃墟となったピザ屋の夜間警備をする主人公マイク。しかし、彼は過去に弟が誘拐されそのまま失踪してしまう。そして、過去に子供達が相次いで失踪する事件によって廃墟となったピザ屋でも、マスコットたちが勝手に動きだすという。マスコットたちの目的とは何か？マイクの失踪してしまった弟の手がかりは見つかるのか？というお話。
原作のゲームにはお話がないため、本作はオリジナルストーリーでしたが、話があるようで無いような。別にフレディーたちではなくても良かったのではないか？と思ってしまいました。
作品全体的にスティーブン・キングを意識して作られているようでしたが今ひとつ。子供が誘拐される流れからは、スティーブン・キングの息子さんが原作を務めていた『ブラックフォン』ぽさを感じました。でも、あの作品の方がもっと面白かったかと。
なんだったら、無口で喋らないけどめちゃくちゃ強いニコラス・ケイジが、バッタバッタと遊園地の人形たちを倒していく『ウィリーズ・ワンダーランド』の方が面白い。ゲーム原作を意識して作られていましたが、あくまでオリジナルで好き放題できたからという利点はあったのでしょう。
それでも救いようがあったのは、マスコットのフレディーたちの再現度ですね。
実際にアニマトロニクスを作って撮影したので、可愛いけれど不気味というのは表現されていました。そこは評価するところ。
ただ、素材が良いのだからそのまま活かせば良かったものを、失踪した弟の手がかりを探る話の流れにしたところなどオリジナルにやり過ぎたところ。広げた風呂敷を綺麗に片付けられていないように感じてしまいました。
