コバタケ

ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズのコバタケのレビュー・感想・評価

2.0
2024年02月21日劇場観賞。
2023年(日本2024年)公開のゲームを原作としたライトなホラー映画。

幼い頃弟が誘拐されトラウマをもつマイク・シュミット(ジョシュ・ハッチャーソン)は、妹アビー(パイパー・ルビオ)の親代わりを務めるも限界にきていた。叔母との親権争いもあり、仕事を探していた時、キャリアカウンセラーのスティーブ・ラグラン(シュー・リラード)は、廃墟化したレストラン「Freddy Fazbear's Pizzaria(フレディ・ファズベアーズ・ピザ)」での夜間警備員の仕事を勧める。

平日昼に字幕版で劇場鑑賞(字幕、音響DTS-ES、SRD-EX、DTS、SRD)。原作ゲーム「Five Nights at Freddy's(以降FNaF)」は知らない。ブラムハウスの新作ということで観ることに。

丁寧に作られており、美術などは素晴らしいが、お話はこじんまりしたライトホラーの印象でブラムハウスのホラーとしてみると?となる。オマージュらしきものがそこらかしらにあるが、説明もなく回収もされないので「何かがあるんだろうな」と感じることは出来るが「よくわからない」となる。

鑑賞後、パンフレットを読むことで理由がわかった。

本作は、脚本に原作者のスコット・カーソンがガッツリ絡んでおり、最優先事項に「ゲームファンのための映画にすること」との事で、ゲーム原作の実写化で失敗する「ゲームを知らない層にわかるようにする」を排除した作り。ゲームは2014年の第1作から2013年までに10作以上が発売されており、ファンはかなりの数なのだろう。2023/12/06時点で興行収入2億8600万ドル(420億円)以上で、ブラムハウス史上最高を記録しており戦略は正解。

パンフ中頃から8ページにわたり日本のファンの方が詳しく解説されている。

例えば、Freddy Fazbear's Pizzariaには従業員の写真があるが、それは世界的に有名なFNaFのファンであったり、タクシーの運転手は初期のFNaFの人気の火付け役になったゲーム実況者コリーXケンシン氏がカメオ出連しているなど、そりゃファンでないとわかる訳が無い。

実写化にあたっては、2015年4月にワーナー・ブラザース・ピクチャーズが映画化権を獲得し、2016年7月に2018年の半ばに公開予定であったが、結局2017年3月にワーナーが降板し、ブラムハウス・プロダクションズになるなど、さっと作った訳じゃなく時間をかけて練られた。

本作はゲーム愛に溢れたファンには評価が高く、原作を知らない人やブラムハウス好きには評価が著しく低いというハッキリとした作品。

memo
・公開日:アメリカ2023/10/27、日本2024/02/09
・上映時間:110分
・製作費: 約$25,000,000(推定)
・興行収入:$-|アメリカ$-、日本-円
・受賞歴:-
・パンフ880円(税込)
・観客25名
コバタケ

コバタケ