ベルベー

ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズのベルベーのネタバレレビュー・内容・結末

1.2

このレビューはネタバレを含みます

お?どうしたブラムハウス?テキトーなホラー映画でもアイデアがあればウケるって方程式を駆使する会社とはいえ、今回いくらなんでも酷すぎん?

ジャンルがホラーで主なキャラクターがアニマトロニクスになっているとはいえ、骨子は「ナイト・ミュージアム」からまんま拝借してる。そのまんますぎてオイオイとなってしまう…原作ゲームからして警備員設定だからしょうがないんだけど、映画ならではの主人公のドラマを足そうとした結果、より「ナイト・ミュージアム」に近づいてるぞ!大体その主人公のドラマ自体が安直すぎる。使い古された人物像じゃん…。

あといくらなんでも無理筋すぎるヴァネッサの存在。こんな突拍子もない登場の仕方と出自の真相が許されるの、実は幽霊でしたオチしかないと思ったんだけどなあ。生身の人間に許されるムーブじゃなかった。ただでさえ黒幕の設定に無理があるのに。冒頭に出てきたキャリアカウンセラーが殺人鬼でした、でもってアニマトロニクスの開発者でした、なんかよく分からんけど幽霊使役してますって、無理が渋滞しとる。あと「え、あのキャリアカウンセラーが…!?」とは、ならんぞ。誰だっけこのオッサンと思いながら観てた。

原作ゲームから改変した上に破綻しまくった脚本に「これ原作者激怒するんじゃ…」と思ったら、当の原作者が書いた脚本らしい。誰か止めてやれよ!誰かというかジェイソン・ブラム!あんたこの道のプロだろ!

極め付けに怖くない。ジャンプスケアを多用しているけど全く怖くないので心臓に優しい。良いこと…なのかそれ?そもそもホラーゲーム原作でブラムハウス製作だからホラーの文脈で観るというのが間違いかもしれない。「ザスーラ」のジョシュ・ハッチャーソンが主役なことからも分かるように、本作は「ジュマンジ」「ザスーラ」「ナイト・ミュージアム」の文脈で観るべき映画だったのだ…それにつけてもつまらなかったけどな。

でも続編製作できるくらいヒットしたらしいので、商売的にはこれが正解だったのでしょう。これ正解なのか〜わっかんね〜!
ベルベー

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