ゲームは未プレイ。実況もつまみ食いなので、なんとなくこういう内容だというものはあったのだが、期待していたものが表現されていなく残念。ホラーを期待していると物足りなさを感じる作品に仕上がっていた。
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ゲームの内容というよりは、その裏設定の部分に焦点を当てた作品となっている。そのため、ゲームのような派手演出はない。基本的に主人公のトラウマを軸にストーリーが構成されている。
違和感を感じたのが、廃墟と化したピザレストランの監視をするという謎の仕事。何のためにやっているのかがよくわからないのと、そんな仕事を簡単に受けいえる姿。一応理由はあるのだが、もっと良い方法があるのではないか。
また、人間関係がわかりづらい。娘かと思ったら妹だし、母親かと思ったら叔母だったり。
弟を失ったトラウマ、妹の親権問題など主人公の精神状況やその中での葛藤といったドラマ的な描き方に重点が置かれ、ホラー要素は薄い。
もっと迫り来るアニマトロニクスの中で、ギミックによってそれらから逃げるといったものを想像していたのだが、そういった描写は少なく、むしろ平和な描写すらあったのでホラー映画としては微妙な作品になっていた。
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雰囲気としては『ブラック・フォン』が近い。ゲーム的な要素は省き、裏設定を生かしたドラマを作ったといった印象。だが、観客はそれを期待しているのだろうか。