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ザ・クリエイター/創造者のカルピスのレビュー・感想・評価

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)
4.0
凄い作品を観たと思わせてくれる満足度の高いSF作品なのは間違いない。

エンディングロールでギャレス・エドワード フィルムと出た時に、あ〜やっとここまで凄い人になれて良かったね〜と報われた感じがしますね。

私の大好きなゴジラをハリウッド映画として見事に作り上げ、スターウォーズ作品の中ではかなり上位に好きな「ローグワン」もどこまでが監督無しの追加撮影なのかは謎だけど、それでも監督のエッセンスが全てない訳ではないが、素晴らしい作品を作り上げたギャレス・エドワード監督。

今作はそのギャレス監督がたぶん100%作りたい、見せたい世界の映画をやっと作れたことが凄い!
今まで頑張った分、報われた感じがしますね。

物語の王道な面白さを含め、今作の好きな点は、ニューアジアの近代的な建築物と自然が混じり合った街や田舎の風景の美しさや、そこに住む人とAIロボット達の暮らしの描写もちゃんと見せてくれるのが良くて、未来の話ではあるが、地続きな感じにさせてくれる。

特に好きなのは、8歳ぐらいの子供が足腰を痛めたおばあちゃんロボットを支えながら一緒に歩いてるシーンで、血の繋がりもないし、生物的にも全く違うけど、たぶんそのロボットおばあちゃんにとっては孫であり、子供にとってもおばあちゃんとゆう家族の存在であることが一瞬で分かるシーであり、今までAIロボットと人間の関係を描いてきた映画は沢山ある中で、ここまで理想的で愛おしく思させてくれるシーンは無かったと思う。
ほんの一瞬のシーンでありながら、今作の2時間ちょっとの上映時間で最も伝えたい部分が凝縮されたシーンに思える。
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