健一

ザ・クリエイター/創造者の健一のレビュー・感想・評価

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)
4.0
我々(人類)は退化し、AIは進化していく。
共存は永遠に続くのか・・・


そうそう!

こーゆー映画(洋画)を映画館の大スクリーンで見たかったのよ!
シリーズ物でもない続編でも無い。
オリジナリティ溢れるSF大作なんてホント久しぶりのように感じる。

近未来。
AIが進化を遂げ ついには人類に牙を向くように。
L.A.に核爆弾を投下し一瞬にして100万人が灰となる。
人類はAI とAIを支持する人間たちに反撃を開始する。
しかし、AIは『人間以上に人間』に進化していた・・・

良くも悪くも予告編どおり。😅
「ターミネーター」や「マトリックス」など 人類に歯向かうAI 物としてこれまでも多くの似たような作品が流出し映像化されて来た。

本作が他の作品と一線を画すのは・・・

鍵を握るのは『天使のような少女』の姿をしたAI だということ。
「キリングフィールド」と見間違えるような小さな農村でAIたちが人間達と『心を持って』共存していること。
大きな驚きはないが、かなり斬新なアイデアだったと思う。
まぁ、私がアジア人だからなのかもしれないが ここは大きく共感できるところ。

本作においては『AI』ではなく『CG』の進化にまず驚かされる。
もう 映像化出来ないものなんて ないね!

とにかく本作の鍵を握る『AIの少女』がめちゃくちゃかわいい。😍
この子の澄ました顔、笑顔、泣き顔。
もうこの子がスクリーンに現れるだけで胸が高鳴ってしまう。
『イコライザーの息子』こと😅ジョン・デヴィッド・ワシントンも「TENET」に続き座長を見事に演じていて更なるキャリアにプラスになったであろう。
相変わらず 親父に全然似てないが。😅

「GODZILLA/ゴジラ」以来、監督とは2度目のタッグとなった謙さん、「エターナルズ」の頃とまんま美しいジェンマ・チャン。
『ハリウッド超大作なんか大っ嫌いな人』だと勝手に思っていたオスカー女優のアリソン・ジャーニー。😅
東洋(AI側)対 西洋(人類側)めいたキャスティングも とても上手い。
とは言えやはり本作は監督の功績が大きい。
2014年の「GODZILLA/ゴジラ」で一度コケたハリウッド・ゴジラを見事に復活させ、2016年の「ローグ・ワン」では『大ヒットシリーズのスピンオフ作』という大きなプレッシャーを跳ね除け 批評 興行共に大成功に導いた才人。
本作のテロップやエンドクレジットからも分かるように この監督かなりの日本通だそうで。
心優しきAIたちを『ニューアジア』と名付けるところからも全編に渡って『日本愛』を感じる作品に仕上がっているのは日本人としてはなんとも嬉しいポイント。😁

本年度(2023年)公開されたSF大作なのだが、ノスタルジック感に包まれた どことなく懐かしさも感じる演出。
80年代、90年代にSF映画の虜になり それがキッカケで映画が好きになった『現代のオジサン達』に是非とも劇場の大スクリーンで堪能してほしい一作。



2023年 10月20日 公開初日 9:00〜
グランドシネマサンシャイン池袋screen 12 IMAX2D
💺542席
客入り 4割くらい埋まってた。

本作の主役はジョン・デヴィッド・ワシントン。
彼と言えば 「TENET/テネット」。
「TENET」と言えばクリストファー・ノーラン。
彼と言えば
「オッペンハイマー」日本公開されない問題。

あゝ やはり劇場公開は無理なのかな。😞
健一

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