今年ダントツで号泣。今世紀最大とも言ってもいいSF超大作を落涙確定な家族物語に仕上げてしまったギャレス・エドワーズよ天晴。ニール・ブロムガンプのパクリとか二番煎じとか言ってごめんなさい。本当に。
いやぁまずね、AIの描写が本当に「人間」すぎる。多分何人かAIか人間か見分けられずにスルーしてしまった登場人物が何人かいる。人間の顔をしてるやつから完全に機械のやつまで色々いる訳だけど、何から何まで人間そっくりで驚かされてばかりな2時間だった。タバコをふかすAIとか面白すぎるでしょ。友達になりてぇわ。
それから世界観もまた独特かつ非常に引き込まれる。「ニュー・アジア」の名の通り舞台はアジア圏そのものであり、部族の集落的なものもチラホラ見受けられるのだが、そこにAIを始めとするSF的要素が合わさってとてもユニークな世界観を有していた。これもまた先述したAIの緻密な描写に繋がってくるのだが、神に祈りを捧げるAIなんかもいて引き込まれっぱなしだった。上映時間が2時間という比較的スマートな作りの今作だが、個人的に3時間でも全然余裕。それ程までにのめり込んでいた。
そして何より、今作は「家族愛」を謳う映画としてかな〜〜〜り完成されている。詳しくは語れないが全身全霊で感情を揺さぶりに来る為号泣不回避だった。もしもう1回観たら今度は序盤から泣けるんだろうなぁ。ほんならまた観るしかないなぁ。
2023年下半期最大級と言ってもいい程のビッグタイトルだったが、それに恥じぬ完成度だった。改めてギャレス・エドワーズに激励を送りたい。最高の映像体験をありがとう。