ノラネコの呑んで観るシネマ

ザ・クリエイター/創造者のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)
4.7
久々にフランチャイズでもなく、シリーズ物でもないオリジナル脚本のSF大作。
SFマインド溢れる素晴らしい仕上がりで、AIと人間の戦争というモチーフで描くのが、ウェットな「真実の愛」と言うのが、実にギャレス・エドワーズらしい。
面白いのはAIと戦ってるのはアメリカと一部の西側諸国だけで、舞台となる「ニューアジア」では人とAIが共存してる設定。
一見して目立つ日本趣味も、おそらく作者が「AIは人類の友達」という東洋的なロボット観に強く影響されているから。
実際ビジュアル的にも「AKIRA」や「ナウシカ」などからの引用多数で、凝った世界観も見応えがある。
そしてクライマックスの一番アガるシーンは、完全に「ローグワン」の名シーンの再現。
この人滅びの美学が大好きで、そんなところも東洋的。
AI渡辺謙も美味しい役だった。
ところでスクリーンの上下が結構余ってるなと思って観てたんだが、これアスペクト比が2.76:1というほとんどシネラマに近い超横長サイズ。
IMAXサイズは用意されてない様なので、IMAX鑑賞はおすすめ出来ない。
ブログ記事:
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