ゴジラやスター・ウォーズなどでクライアントの言うことを100%聞かなければいけなかったAIロボット監督のギャレス・エドワーズがその溜まった鬱憤を吐き散らかすかのように制作したSF超大作。だからからか、どうしても人間にこき使われるロボット側に立ったストーリーテリングになっていて、AIへの感情注入が主人公を演じるディビッド・ワシントン同様にまるで我が子を見守るようなものになってしまってるのがなんか泣ける(笑)
世界観はSWや攻殻機動隊的なものもあるけど、どちらかと言うとブレードランナーやベトナム戦争を描いた作品郡のテイストを随所に感じた。もはや現実的なSFの未来像に西側諸国の街並みは必要なくて、東南アジアの生い茂ったジャングルの中にこそ、それは存在しているのかも。
渡辺謙の存在感は相変わらず圧倒的。そして、なんと言ってもAI少女のアルフィーを演じたマデリン・ユナ・ボイルズの演技がとにかく神かがっていた。後半なんかはとんでもない物量のCGや特殊効果にも全然引けを取らない憑依型の演技で、まるでHMDを装着させられているかのように彼女の一挙手一投足に没入してしまった🤦あの子を見つけてきた段階でこの映画の勝ち確は決まってましたわ。