月の狼

ザ・クリエイター/創造者の月の狼のレビュー・感想・評価

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)
4.0
23年144作目。
「もうやだ遊牧民」

ギャレス監督は J・J監督のように
シリーズ物やリブートばかり任せれらていて、
自分の色を出しにくい感じが見受けられてて
出来としてはまぁまぁな物が多かった。

本作もそれほど期待せずに鑑賞したが、
想像以上に楽しめた。

プロローグの歴史資料映像は楽しめたし
サイバーパンク感が多いし、風景の未来感が最高。
ほぼ全編に亘ってCGカットがあり、
「すげぇ~な~」の一言。

ストーリーに関してはまぁまぁ。
妻の生存を確認することに執着した主人公だが、
それだけではちょっとパンチが弱いかな。

けど、クライマックスの展開は熱いしラストは感動した。
何より、自走自爆マシンには笑わされた。
(妙に愛着が沸くデザインだよなぁ)

渡辺謙の役処も悪くなく、
想像以上に日本語をしゃべってた。
(セリフの半分は日本語だったかな)

チャプターやスタッフロールに
英語と並行して日本語が出てたのは驚いた。
まさかそこまで日本に重きを置いた作品だったとは。

監督が来日してるにも拘わらずあまり宣伝がされてないし、
公開初週のわりに全然客が多くなかったのが残念。

こういうSFって、もはや観ようと思われない時代なのかなぁ。
月の狼

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