ちっちゃなきょゥじん

ザ・クリエイター/創造者のちっちゃなきょゥじんのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

"Terminator"シリーズの命題は、ロボットが支配するディストピアの回避。一方本作は、ロボットを弾圧する人類国家の最終兵器から、ロボット(AI)が開放される噺。ベクトルが逆なので、終わらせ屋(teminator)の逆で創造者(creator)? 人類側がアングロ・サクソン中心で、ロボット側がアジア圏かつ、有色人種が協力する構図。AI側やアジア側が勝利する展開は、アングロ・サクソン圏には新鮮かもしれない。SF映画的な予定調和からは抜け出せていないが、その分安心して愉しめた佳作。
キャストで印象的だったのは、Alphieを演じたMadeleine Yuna Voyles。無垢であればある程引き立つ役なので、新人を起用して正解。妹も子役の美人姉妹なので、これから色んな作品で見かけそう。John David Washington主演なので、無意識にTENETと比較してしまい、分かり易い噺ではあるが、分かり易すぎる事自体に物足入りなさも感じた。Ken Watanabeは、Benedict Wongの代役と思えないほどハマっていた。出番こそ多くないが、表情の演技が素晴らしく、作品の格調を上げる存在感があった。