かさま

ザ・クリエイター/創造者のかさまのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ニューアジアってどんなところなんだろう…というのが気になってしまった。
一般人が日本語とか中国語とか、おそらく他のアジア言語でも互いに会話してたが、アジア圏はEUみたいなアジア連合的なものにでもなってて、みんな多言語話者なんだろうか。街や施設の中にかなりの割合で日本語の表記が使われていたが、アジア連合的なものになったとして、そんなに日本語/日本企業/日本製品が席巻するかな。植民地支配の歴史なども思い起こさせてなんか際どいんじゃないか?といういらない心配をした。日本語で放送している抗米アニメはちょっとありそうで笑った。
戦場に設定できる遠い土地としての他者化されたアジアという念が拭えなかった。AIの描写を今までアメリカ映画が他者化してきた土地や人への自己批判と取るには、その前に現実のアジアをどう捉えているんだろうということがちらつく。監督の過去作的にそんなに考えることでもないのかもしれないが。
そんなに日本語使うなら縦書きのときの伸ばし棒(ー)は縦にしてよー。看板気になったよー。ニューアジアの世界観、もうちょっと作り込んで伝えてほしかった。
あとは核爆発が起きたわりにはでかい爆弾被害くらいの描写だなあとは思った。放射線障害の可能性とかやった方がいいと思う。放射性物質除去作業みたいな仕事はあったが。

JDWの主人公ジョシュアは立派に主役張ってたし、ノマドが空中からスキャンしてくる絵などはよいSF絵面でワクワクした。軍人二人がジョシュアを追っていく過程も軍人の有能さ怖さが見えるし面白いシーンはたくさんあった。
最後のノマドでの戦いはすごくラピュタを思い出した。
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