SWからMCUと、氾濫に近いレベルでSF映画が製作・公開されているが、ここまで血の通ったSF映画は初めて観た。
アジアの原風景にここまで完璧に近未来的なモチーフを融合させられるのは、ギャレス・エドワーズしかいないのでは。
ロケベースの撮影(後にコンピュータ処理でロボットなど追加)がまさに功を奏しているように思う。
SF映画でありながら、濃密なヒューマンドラマを観ているような、時折挟まれるフラッシュバックにとにかく心が痺れた。
ストーリーも近未来×子連れ狼的な装いで、SWドラマ「マンダロリアン」を思い出す。
“兵器”とされた子役の演技も抜群で、主人公との絆に全く違和感がない。
主演のジョン・デイヴィッド・ワシントンの好演も見ものだ。
こんなSF映画を見せてくれるなら、これからもギャレス・エドワーズには自分のコントロールが効く範囲で映画を作り続けてほしい。
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