うどん

ザ・クリエイター/創造者のうどんのレビュー・感想・評価

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)
4.0
劇場に行くか迷っていましたが、高評価レビューをチラチラ見たので、思いきってIMAX鑑賞!

アルフィーちゃん…!!

なるべく予告編の情報のみを見るようにして行ったので、良い意味で、思っていた作品と違う物語・作風に驚いた。映像が圧巻で、「ノマド」の破壊力、AIと人間が共生する暮らしなど、SFらしい画に鳥肌もたちつつ興奮。

多くの方が述べている通り、「オリジナル脚本」のSFは本当に久しぶりで嬉しかった。ストーリーの穴に?となったり、既視感のある風景や設定に「アノ作品に似てるぞ」と思ったりしたが、大して気にならず、没入感をたっぷり与えてくれる作品だった。全体を通して印象的だったのが、人間の子供たちに対するAIの優しさで、日常でも戦闘中でも子供を気遣う姿にうるっときた。「人間もAIも結局は同じ」というセリフが沁みるシーンがいくつもあった。

役者陣がとても良くて、特にアルフィーちゃんが可愛らしすぎて、物語を大いに盛り上げてくれました。主人公と子供の心のかけ合いをもう少し詳細に見たかった気もするけど、終盤になるにつれ、2人を応援する気持ちが強くなって、ラストは熱くなった。アルフィーちゃんの満面の笑顔にホコホコ。

アリソン・ジャネイ演じた主人公の上司の、息子エピソードを語るときの表情が印象深く、主人公を追う側にも背負う気持ちがあって、一方で、AIと暮らす人間たちにも思う気持ちがあって、、、。
主人公とジェンマ・チャンの物語を主軸に見てたので、表題が出てくるタイミングからラストの2人に至るまで、逃避行や戦闘シーンにはない2人のシーンの静けさとそれぞれ抱える思いに、私も静かに夢中になってしまった。

映像はもちろん、音楽も良かったな〜なんて思っていたら、ハンス・ジマー作曲とエンドロールで見てにやり。最近の大作映画が2時間半を超える中で、長くなりすぎないちょうど良さで、心配していたよりはるかに楽しめました!
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