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ザ・クリエイター/創造者のthewhipのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

【オフではなくスタンバイ】

この映画をどう受け止めたのかでその人の本質がわかるように感じる。そんな一作です。

近未来、人類が開発したAIは高度に成長した技術でシミュラントという模造人間を創り出すまでに至っていた。しかし、高度に成長し過ぎたAIがロサンゼルスに核爆発をしかけ、西側諸国はAI狩りを始める。その中でもAIと共存するニューアジアというエリアがあり、主人公のジョシュアは潜入調査でこの地に赴いていた。アメリカ軍の攻撃が秘密裏に行われたある日、妻のマヤにその事実が判明し爆撃の中二人は離れ離れになる。マヤのお腹には出産前の子供がいた、、、。物語はそれから5年後、生きているかもしれないマヤを追って再びニューアジアに訪れたジョシュアを描く。


冒頭とラストでかなり作品に対してのイメージが変わりました。序盤はよくあるターミーネーター的設定で打倒AIと捉えていましたが、実は核爆弾落としたのが人間であるとわかり、それをAIになすりつけていた展開以降、視点がAI擁護に移ります。物事の見方を本質で見抜けるのか否か、まさに情報過多な現代におけるそうした風刺と警鐘を感じざる得ない作品でした。

後半、本当に感情を揺さぶられ、涙が溢れるシーンが何度もありました。やっぱりケン・ワタナベはいい役過ぎてかっこいい(笑)。

まさに現代的な主題で描かれたSF超大作です。ぜひ圧巻の映像美と音楽、そして至高の物語を映画館で体感してみてください!

あーいろんな感想を語り合いたい一作でした!
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