「フランチャイズでない」「スケールの大きなSF」に、大画面のスクリーンで思い切り“浸れる”この多幸感！ 冒頭、あの青い光が差すカットで『おおっ、空想世界！』と、ワクワクのマジックがかかる瞬間！ この喜び、「ブレードランナー2049」…は、一応続編だったし、下手したら「インターステラー」辺りまで遡ってしまうのでは…というくらい、久しぶりでした…。
加えて、長編デビュー作の「モンスターズ」を再見しておいた事も、『おぉ…今回は、やりたい事を思う存分やってるなぁ、監督…！』と、（単なるひいき目なのは百も承知だが）効いていたかも。
その一方、ストーリーに関しては概ね新鮮味のないものだったが、裏を返せば映像を堪能する邪魔にならない、ストレスフリー・安心のお味。複数回鑑賞したら物足りなさが出てくるかもしれないが、少なくとも初見時は問題なく楽しめた。
終盤はあからさまに駆け足に感じたが、どうせなら150分位の尺にして、ここもじっくり観せてほしかった…とすら思う。（やっぱり今回はひいき目、ですw）
…ビジュアルに関して一点だけ。シミュラント（模造人間）たちの、トイレットペーパーの芯のような後頭部の穴は、それ自体はデザインとして良かった…のだけど、メンテナンスや情報を取り出す際、この穴に歯医者の道具みたいなのを直接突っ込んでる絵面は…ちょっとバカっぽいというか、安っぽいというか…
