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ザ・クリエイター/創造者のuncletkchanのレビュー・感想・評価

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)
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全てがご都合主義で、リアリティを感じる場面は少なく、そうはならないだろ…のオンパレードなんだけど、それでも楽しめた。

特に New Asia のごちゃ混ぜ感はイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤって永遠に言い続けられるほど西洋人がアジアのイメージを雑に都合良く切り貼りしただけなんだけど、それはそれで見てて(彼らの話す言葉を聞いてて)楽しく、ブレットトレイン的(笑)。何より各チャプターのタイトルの漢字のフォントがダサすぎて(それを監督に教えてあげれるアジア人スタッフは1人もいなかったのか?)変な日本語のタトゥーを入れてる外国人に感じる愛おしさのような感情が芽生えた。

Everything in it’s right placeの使い方も雑だけど皮肉にも美しく、本来もっと複雑なアートを単純化された記号のように使っても、それはそれで美しいというのはなんだかとても皮肉的でありながら、優れたアートというのはそういうものなのかと思えてくれば、もしかしたら本作自体がそういうもので、自分が捉えられているのが、一番シンプルで記号的な部分だけなのかもしれない。
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