たぬー

ザ・クリエイター/創造者のたぬーのレビュー・感想・評価

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)
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ロボットを絶滅させたいアメリカvsロボットと人間が共存する世界を作りたいアジア。

久々にハチャメチャに荒唐無稽な映画を観てしまった。。。
感動したという方は読まないでほしい。

ブレードランナー的なハードSF的を期待していたのが良くなかったのかも知れない。リアリティラインが鉄腕アトムぐらいの感じで、アニメだったら気にならなかったかも。ツッコミどころが多過ぎて逆に見応えあった。
AI、というかロボットの人たちはなぜ見たらロボットとわかる姿をしているのだろうか。あれだけの高度なテクノロジーがあれば見た目には区別がつかないようにできるのではないだろうか。ロボット同士でも意思の疎通には音声でのやり取りというのも謎。渡辺謙が日本語喋ったり英語喋ったりするのも謎。夜はぐっすり寝ちゃうし簡単に電源切られちゃう仕様なのも謎。あのチベットみたいなとこ「見つかった!」って言ってたけど、めちゃ目立つし何で今まで見つからなかったのか。全体的にロボットが人間の劣化版にしか見えない。
アメリカ軍もめちゃくちゃ。あの走ってくる爆弾ロボ、可愛いけど手足つけてる意味ある?核兵器誤爆をロボットになすりつける為にアジアにミサイル打ち込むって、凶悪すぎる。アジア側には軍隊無いの?人間もめちゃくちゃ死んでるよ?ノマドでアルフィーが難なく中枢に入れる杜撰な警備。
カウントダウンによるサスペンス描写多用しすぎ。これが地球以外の惑星でのお話であればまだ納得できた気がするけど、普通にアメリカだし、POPミュージックも使われるし。

冒頭の架空のニュース映像とか野暮ったいデザインのメカとかルック的には非常に良くできてると思うけど、ブレードランナーから40年以上経ってこの世界観設定はギャグにしか見えない。
ただ、最近こんな超大作バカ映画ってなかなか観られないので、後世に語り継ぎたいカルトムービー化しそうな作品ではある。
ロボットと人間の対立が観たい人はU-NEXTで観られる「ウエストワールド」がオススメです。
たぬー

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