ささ

ザ・クリエイター/創造者のささのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

アジア周辺の人々や自然の中にロボットが溶け込んでいる風景が良くてもっと観ていたかった。

ロボットと共存する地域は全体的に穏やかさを感じて不思議な感覚になった。

物語のテーマ性を「家族愛」でシンプルにわかりやく纏めようとした為に、人間関係や世界観の深みを描ききれてない様に思って勿体ないと思った。

主人公と恋人の親密さがいまひとつ伝わらない感じがした。
愛していたのは伝わったけど、ロボットに対する価値観の相違への葛藤をみたかった。

でも、この世界観は良いので続編が出来たらより深い所、上層部の人間たちや各地のロボットや人々の思想や生活感、心情を描いてほしい。


敵側の自爆するロボット辺りから惹き付けられていった感覚。

あそこからロボットを物でなく人間の様に感じ始めたかも。
ロボットの死の感覚を掴んだ感じ。

ロボットをユダヤ人や黒人の迫害と重ねている様だった。

昔はロボットと人間の友好関係は築かれてたのかもしれない。でも、核兵器によってロボットへの迫害が起こる。

恋人と子供を失った主人公が、恋人が創り出した子供型のロボットに父性をいだく。
そこからロボットの捉え方が物から人へと変化していく。

主人公が恋人の思想を受け入れ再開を果たす物語と「創造者」の肩書きが人からロボットへ襲名され、虐げられてきたロボットたちに強力な指導者が誕生する物語の2つのエンディングがあって胸熱やった。

大勢の子供を乗せた車の流れ、手を挙げる子供が可愛すぎた。

あとは少し引っかかったところ。

巨大な機体は地上からでも分かるくらいなのに、村の人々の反応が鈍いのが気になった。

序盤の主人公がスパイとバレる流れが鈍臭くて気持ちが離れかけた。

犬と猿が協力するのは理解が置いてかれてしまった。

人間のミスで核兵器を投下され、ロボットが濡れ衣を着せられたという真実もロボット側から言われると真偽が分からなくなる。
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