木花咲耶

ザ・クリエイター/創造者の木花咲耶のレビュー・感想・評価

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)
3.6
良いところ
不自然さのないCG
アルフィー役の子の演技

ダメなところ
設定全てに漂う考察の足りない甘さ
全員真面目にやってるとは思えないうっかりさ
科学が進んでる割に低レベルな戦争

邦画でも「AI崩壊」だったかAIを取り扱ったとんでも映画があったが、正直シナリオとしては同レベル。こっちの方が映像としてはずっと良い出来だけど。
開始数分で、と言うか最初シーンで違和感。どう見ても潜入工作のシーンなのに巨大空中要塞ノマドからのサーチライトが降り注ぐ。真っ暗な海岸にそれだと数キロ下手すれば数十キロ先からでも気づかれるだろ、ともうなんと言うかしょっぱなでガッカリ。そのほかでも敵味方がうっかりすぎて話が進む。目の前の敵戦力を無力化する前に監視を外して逃亡やら反撃とか真面目にやれよ、と。特にラストあたりで子供の脚力ではしりまわるのに破壊命令出てるのに全く無防備。いや、空気が薄くて人間の行動阻害されるとは言え、無防備すぎるだろ、最優先で守るべき施設だろ。

ニューアジアと米国の対立なのはいいけど、どちらかの殲滅戦じみた状況でなんでそんなに戦力差あるのに悠長なんだ?なんか戦力差大きいのに割と不利な戦績らしい。わからん。一体どう言う状況なんだ。そう言うところを無視してみるべきなんかも知れんが、開始直後のガッカリ感で細かい不自然さが気になる。そもそも主人公のテイラー軍曹が潜入工作するほど優秀さのくせに行動が稚拙すぎて好きになれんかったからアラ探しになってしまった。
木花咲耶

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