オーケンシールド

ザ・クリエイター/創造者のオーケンシールドのレビュー・感想・評価

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)
3.5
未曾有の人類とAIによる大戦争。
少女型AIとの出会いで逆転する使命。
忠誠と叛逆の先に芽生える希望の灯。

LAでのAIによる核攻撃で勃発する人類とAIの全面戦争。戦争の終結へ元特殊部隊ジョシュアに託されたニルマータの暗殺。AIを保護する“ニューアジア”への潜入ミッション。過去の潜入捜査で亡くした恋人マヤの生存確認。謎多き中、辿り着く秘密基地で幼き"創造者"との出会い。覆る先入観で戸惑う最中開始される米国の軍事攻撃。保護した少女型AIアルフィーとの逃避行。やがて判明する衝撃の真実、曖昧になる敵味方の境界線。人類の大型飛行基地「ノマド」破壊への人類への謀反。マヤやアルフィーへ全うする家族への忠誠心。犠牲の先に誕生する新たな"ニルマータ”指導者の歓迎。

AIのビジュアルや爆弾が迫り来るなどギャレス・エドワーズ監督が思い描くSF世界を劇場で堪能、“クリエイター”としての個性が最新作でも発揮されていた。ただ、その副作用として飛行船がデススターに思えてデジャブ感は否めない。そこへ何の違和感もなく作品に溶け込んで魅せるケン・ワタナベの凄さを再発見。困難なAIとの家族物語を見易く完結させた画期的なSF作品だった。
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