人間の生活をより豊かに便利にするために開発されたAI。人間とAIは共存し平和に過ごしていたが、ある日、AIが核爆発を引き起こしてしまう。
それから10年が経過し、人間とAIの間では戦争が続いていた。
元特殊部隊の主人公は、人間を滅ぼした兵器の創造者「クリエイター」の暗殺任務を受ける。
敵地に潜入した主人公は、クリエイターの居場所を突き止めたが、そこにいたのは少女型のAI(ヒューマノイド)アルフィーに出会い、主人公とアルフィーは、ある目的をもとに行動を共にすることになる、というのが大まかな流れです。
ストーリー自体は大どんでん返しのようなものはなく、淡々と進んでいきます。
それ自体は悪くはないのですが、観ていて気になったのは、本作では西側諸国は核爆発をきっかけにAIを敵視しており、クリエイターが潜伏しているニューアジア(ここはAIと人間が共存している)に潜入した際、現実世界で過去にあった西側諸国が各国を植民地化していく流れってこんな感じなんだろうな、と思い起こさせるものでした。これが制作者側の意図と合っていたなら狙い通りです。
本作に出てくるニューアジアって、西側諸国と比較すると文明などが若干遅れている感じで描かれているのですが、実際に西側諸国の人が見るあんな感じなのでしょうか…。
それ以外だと、映像は言うまでもなく、戦闘シーンの迫力はかなりのものでした。監督がスターウォーズ(ローグワン)と同じだからか、若干スターウォーズ感はあります笑
CGもふんだんに出てきますが、人間とAIが一緒に映っていてもまったく違和感のない出来です。
あと、監督のお気に入りなのか、人間の背中に爆弾がついて爆発するシーンが何度か出てきます。爆発する際、ばらばらになるようなグロいシーンは出てきませんが、何度も背中につけるのは趣味といっても良いかも。(作品の評価が変わるポイントではないです)
色々書きましたが、ストーリーは奇をてらったものではないものの、万人にお勧めはできるので、本作は色々な方にお勧めしたいです。